焼き物について多少勉強したくらいでは知り得ない事がたくさんあって、それを一つ一つ覚えて行く頃にはすっかり歳をとるのでしょう。
先日、先輩から源六焼なるものを教えていただきました。
有田焼や波佐見焼、唐津焼などほとんどが地名なのですが源六焼は人の名前です。
源六焼創業者の富永源六は明治中期頃、現在の嬉野インターチェンジ付近に単独で新しい窯を築き、晩年まで活躍しました。
素焼きの器に絵の具で絵付けして、鍋島焼の墨はじき技法を用いて優美なピンクの牡丹を表現しました。
伝統や流行を積極的に取り入れながら独自のブランドを確立させた大先輩です。
写真は実家にあった源六焼です。
絵付けも綺麗で素晴らしいのですが形もとても可愛らしく魅力的!
裏の印は「ト」が3つで「とみなが」とかけてあるシャレがきいたステキなデザイン。
これらの商品がそのまま今の市場に出てもなかなか受け入れられない部分もあるのかもしれませんが
少しアレンジしたり抜粋したりすると今でも使えそうだなと思います。
昔のデザインが今でも使えるというのは素晴らしいとは思いますが、その時代時代でデザインは変わっていくもの。
それを理解した上で昔のものを使ったり新しいものを使ったりしたいですね。